自然療法で健康美人になる方法

中医推拿をはじめとする「自然療法」で健康美人になる方法をご紹介

病院で原因不明と言われる不調でお悩みの方へ

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身体の不調を感じているにもかかわらず、病院で検査してもらっても原因が分からず「様子を見ましょう」と言われた経験はありませんか?病気ではないからと言って、そのまま何もせず様子を見ているうちに病気が進行してしまった、ということは少なくありません。病院では原因が分からず対処の仕様がない場合でも、東洋医学の治療によって症状が改善する場合もありますし、病院で原因不明の難病と言われた場合でも諦めずに、鍼灸や推拿・漢方など、東洋医学的な治療法を取り入れてみたら改善したという例もあります。

ではなぜ、このような事が起こるのか、西洋医学東洋医学の考え方の違いや、それぞれの得意分野・特徴などについてまとめながら考察してみたいと思います。

 

西洋医学東洋医学の違い

1.「病気」に対する考え方の違い

西洋医学では、それぞれの病気に定められた基準値があり、検査の結果、数値がその基準値に達していなければ、その病気と診断することができません。そのため、具合が悪くて病院に行っても病名をつけてもらえずに、とりあえず痛み止めや症状を一時的に抑える薬を処方されて終わるという事態になります。その場合、原因もよく分からないので、大方「ストレス性の」ということで片付けられる場合が多いです。

一方、東洋医学的にみると、この状態は「未病」と言って、病気になる手前の段階と捉えます。ただし、不調はあるわけですから、その「不調」に対して原因を突き止め、治療を行っていきます。これを「未病治」といいます。

2.「身体」の見方の違い

西洋医学は身体をミクロに診る、東洋医学は身体をマクロに診る、という違いがあります。例えば、病院は内科・外科・皮膚科・耳鼻咽喉科泌尿器科など各科に細かく分かれていますね。専門性が高くなり、より高度な研究が進む、という点では良いのでしょうが、患者の立場からすると「この症状の場合何科に行けば良いのか分からない」とか「原因が分からず色々な病院をたらい回しにされた」などの困った点も出てきます。また、西洋医学では身体をパーツごと、そして細胞レベルまで細かく見ていくのが特徴です。

一方、東洋医学では、人体を一つの小宇宙として捉え、全体的に観察します。患者の肌ツヤ・顔色・舌の状態・声の大きさ・臭いなど、五感を使って様々な情報を集め、身体全体の経絡の流れや、五臓六腑の状態などを観察した上で、治療の方針となる「証」を立てていきます。その際、患者の体質や精神状態、生活習慣の他、気候や病気の新旧なども考慮するので、西洋医学では同じ病名であっても、東洋医学的な治療方法は一人一人異なりますし、病気の回復段階において随時変わる可能性があります。

 3.その他の特徴

 西洋医学は目に見えるものを重視し、東洋医学は目に見えないものも扱う。

その他の特徴としては、西洋医学は数値や解剖学的見地など「目に見えるもの」により治療方針を決めるのに対し、東洋医学では、気・血・水などのエネルギーや、陰陽のバランスなど「目に見えないもの」も扱いながら治療を進めていきます。

ちなみに、この「気・血・水」というエネルギーの通り道である「経絡」もまた目には見えないものであり、生きている人間にしか存在せず、死ぬ時に閉じてしまうので、死体を解剖しても実際に「経絡」を見ることはできません。

西洋医学は即効性があり、東洋医学の効き目は緩やか。

また、西洋医学の治療は薬などで痛みを感じなくさせたり、レントゲンやMRIなどで病巣が確認できる場合には手術で病巣を切除すれば完治するなど、即効性が期待できます。ただし、薬などの化学物質には副作用があることや、手術は身体への負担が重いというデメリットもあります。

一方、東洋医学の治療でみると、漢方薬の効き目は緩やかであり、鍼灸や推拿の治療でも、急性の痛みが一回ですぐに消える、というものではなく、継続して治療をすることにより、人間が本来持っている自己治癒力や免疫力を高めて、自身の持つ力で回復を促すことを目的としているというのが特徴です。効果を実感するまでに多少時間がかかる場合もありますが、身体に優しい療法であると言えます。

漢方薬の場合でも、身体の状態が変化しているにもかかわらず同じ薬を飲み続けると副作用が出る事もありますし、化学薬漢方薬問わず、長期間薬の服用を続けると、身体本来の機能が働かなくなる危険性もあるので、そこは注意が必要です。

西洋医学は対処療法。東洋医学予防医学

 上述の通り、なってしまった病気に対して治療をするのが西洋医学であるのに対し、東洋医学の考え方は「病気にならないように予防する」ことが一番の目的になります。

「健康な状態を維持するために、セルフケアで気を付けることはありますか?」

とよく聞かれます。私はいつも

「何か特別な事をするのではなく、身体のリズムに合わせた生活をするのが一番ですよ。」

とお伝えしています。

東洋医学の考え方自体が、自然(宇宙)の流れに沿ったものなので、食事も旬のものを適量頂く、睡眠時間や日々の活動も過不足なく身体に無理のない生活を送れていれば病気にはなりません。しかしながら、多忙な毎日を送る中で、そのバランスが崩れてくると不調を引き起こしてしまうので、その場合は病気になる前に、鍼灸や推拿など東洋医学的治療によりバランスを整えましょう。

「病院で原因不明の不調」に関するまとめ

 ここまで述べてきたように、東洋医学と西洋医学では、病気に対する考え方も診断方法も全く違います。どちらか片方だけでは完全ではないので、それぞれの特徴を理解した上で、状況によりそれぞれの良い部分を取り入れていかれると良いでしょう。東洋医学により、日々の予防(病気にならない身体作り)も大切ですが、病気になってしまった場合でも、東洋医学的な治療で免疫力・回復力を高めておくことにより、西洋医学的治療の効果を高めることができるので、時間的・経済的に可能であれば、治療を併用されることをお薦めします。とにかく、病院で原因不明と言われた場合は東洋医学の出番ですので、諦めずにぜひお近くの東洋医学の治療院を探してみてください!